ビザとボク その3 ~人材ベンチャーでグローバル採用をやっていた頃の話~

2020年4月5日(日)

前回の続きとなりますが、カリブの島国、ジャマイカの日本食レストランのマネージャーとして採用やビザ発行などに携わったのち日本に帰国後、これもいろんなご縁で僕が入った会社は、高度外国人材の採用支援を行う、ベンチャーの人材会社でした。

国内のTOP大学に通う優秀な留学生新卒人材と日本の一部上場企業や勢いのあるIT企業をつなげる採用コンサルティング事業をコアビジネスとし、僕が入社したころは国内だけではなく、東アジア、ASEAN、インド、欧米など全世界の新卒学生へのアプローチを本格化したフェーズの頃です。

外国人採用に興味のある方ならご存知かもしれませんが、第二次ベビーブーム世代が18歳になった1992年、この時日本の18歳人口は205万人いたのですが、2019年に18歳人口は118万人、じつに18歳人口が42%も急減しています。国内の少子化、そして国内経済の伸び悩みに伴い、「グローバル採用」「留学生採用」に舵を切る企業は毎年増えてきていますが、当時から優秀な新卒外国人の採用支援をする会社として、この業界では知られたベンチャー企業でした。

この会社は人材サービスだけではなく、日本への就職に興味のある世界中の20代のネットワークを強みとして、訪日外国人集客のコンサルティング、外国人アンケート調査、翻訳・通訳サービスなども展開していました。僕の入社当時まだ10名に満たなかったこの会社では、同時進行でマルチタスクをこなす必要があり、海外学生のリクルーター、翻訳・通訳対応、飲食店向け多言語ウェブサイトの制作、新規事業の立ち上げ、ビザ申請サポート(大卒の就労なので技術・人文知識・国際業務の在留資格です)、学生の受け入れサポートなどありとあらゆる職種を経験することができました。当時は深夜まで働くことも多く、楽しむ余裕もなくとにかく必死でしたが、今ではよい思い出です。

外国人材を求めるクライアント企業や、採用が決まった外国人の満足度を高めるためには、人を紹介する、だけでも、ビザの許可、だけでもダメで、空港への出迎え、携帯の購入、銀行口座開設、近所のスーパーマーケットの買い物、そして就職後の悩み相談も受けるメンター的な役割までやるようにしていました。もとから世話好きの性格である事もあり、この外国人社員の受け入れの仕事は自分に本当に向いていたと思います。

当時受け入れを担当した外国人の国籍は米国、フランス、香港、ベトナム、タイ、インドネシア、インドなど多岐に渡りますが、今も多くは日本の企業で頑張って働いており、毎年花見で集まったりするメンバーでもあります。

その後僕はこの会社のベトナム・ホーチミン支社の立ち上げとして、ホーチミンに赴任することになるのですが、その話はまた別の機会に。

外国人留学生

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