2020年コロナ不況真っただ中のヒヨコ狩りは、狩るのも狩られるのも大変だと思った話
2020年4月10日(金)
昨晩の通り雨から一転、今日はまた春らしい、いい天気。風がちょっと冷たいですが、雲一つない気持ちの良い青空です。
さて、行政書士登録から早一週間、予想はしていたのですが、行政書士会の登録情報から電話番号を得た、様々な業者から僕の携帯に電話がかかってきました。電話履歴をみると、この1週間で8件の問い合わせ、その多くはウェブサイト制作や広告出稿の営業電話。
書士登録の前から、いわゆる「ヒヨコ狩り」の話は聞いていました。「ヒヨコ狩り」とは、登録間もなく、実務的な法律知識もままならなくて、よちよち歩きの新人行政書士に対して、SEO対策ばっちりのウェブサイトを格安で作ります、とか、ウェブ集客のセミナー参加しませんか、とか、本当に食べていけるか不安一杯の我々のスキマに入りこむような営業トークを繰り出してくる業者さんの営業活動のことです。ウェブ業者さんだけではなく、行政書士の集客ノウハウを教える学校もあるそうで、それらをひっくるめてヒヨコ狩りと呼ぶそうな。
もちろん、費用の対価として何を得るのかは本人の努力や変え方次第だし、得るものがなければビジネスとして継続できないと思うので、ヒヨコへの営業電話も一概に否定はできないのですが、ちょっと気味が悪いと思ったのはこの自粛期間中でも、営業電話から直接会って説明したいという業者さんばかりだということ。
電話かけて、まずはアポイント取る、のは営業のセオリーなのかもしれないし営業マンのKPIとしてアポ受注があるのかもしれませんが、このご時世、いきなりアポを求められて会う人いるのかな、と。親しい仲の友人や親戚にもリスクを回避する意味で接触は避けている中、毎日のようにアポ電がかかってくると不思議な気分になります。「コロナの心配もありますので、Zoomで説明させて頂きます」ってトークしたほうがよっぽど成約率上がるんじゃないかと思うのだけれど。
これら営業電話以外にかかってきたのが、これも不思議な電話で、登録したばかりの新人の僕に遺言や入管業務の相談したいから一度お会いしたい、という企業さんからの電話(しかも携帯電話から)なぜ新人の私に?と聞くといつも頼んでいる先生が仕事一杯だから、新しい先生にいろいろ電話してます、とのこと。
にわかに信じがたいし、本当であれば大変ありがたい話なんですが、遺言業務はまだまだ知的武装も足らない状態、入管業務に関してもピンクカードを受領するまでは申請取次できないため、丁重にお断りしたのですが、電話切ってからもなんかモヤモヤが続く。他の新人行政書士さんの元にも、こういう電話はいっているのだろうか?
変に受注してトラブルになってもよくないし、できない事はできないと断る勇気は必要なんだけど、緊急事態宣言発令下で、業者さんも必死なんだろうな、と心の底から思う。感染するリスクよりも、とにかく目先の売上、そんな必死さを感じたこの1週間でした。
このご時世、自己のリスクマネージメントするためにも、事業者として生き残るためにも、早く知的武装のスピードを上げていかなければ。