2023年8月現在、永住申請の審査期間の目安について
2023年8月17日(木)
東京入管で申請してから半年以上経つのに、永住の審査がまだ終わらない、追加書類も来ない、という状況で不安に思われている方、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
今も法務省のウェブサイト上では、審査期間(標準処理期間)の目安として4か月と記載しておりますが、実質ほぼ守られておりません。
2023年8月現在、永住申請後、許可通知までの審査期間の目安は東京入管の場合、6か月~12か月(平均すると8か月程度でしょうか)というのが当事務所の体感です。
2021年頃は、5か月程度が目安でしたが、2023年に入り、だいぶ時間がかかるようになってしまったように感じます。
審査期間が長くなっている理由は?
東京入管において、すべての永住申請の審査期間が長引いている理由として、まず考えられるのが申請件数の増加です。
入管の公表データをみると、東京入管において2019年に新規で受付をした永住申請数は33,325件。その後、コロナの影響で在留外国人が減ったことなども影響したのか、2020年は新規の受付は28,046件まで減りましたが、2022年は39,772件と2020年と比較すると40%近く申請数が増えております。
また、2020年~2022年にかけて外国人の入国に制限をかけていた期間中は、地方の入管が東京入管の永住審査のサポートを行っていたようです。この期間中は、高度専門職のポイントを使った永住申請の追加書類の提出依頼が、新潟の支局から届くというようなこともよくありましたが、入国制限がなくなった今は、コロナ前と同じ通り、東京入管で審査を行うようになり、オーバーワークになっているのではないかと考えられます。
もう一点は永住申請の厳格化と、在留資格の複雑化です。チェックすべき項目が年々増えていることに伴い、どうしても時間がかかってしまっている、という可能性も否めません。
友達は4か月でおりた、はホント?
「私の友達は4か月でおりましたよ」とご友人の事例を出されることもあるのですが、よくよく聞いてみると、東京入管以外の地方管轄の申請であったり、2020年の申請時の事例のお話だったりもします。
もちろん、8か月はあくまでも当事務所の体感の平均値ですので、これよりも早く許可がおりることもありますが、お客様に早く許可がでることを期待させすぎてもよろしくないため、現実的な審査期間の目安をお伝えするようにしております。
審査を早く終わらせるには?
永住申請を許可するかどうかは、最終的には法務大臣の裁量によるところもあるため、なんともいえないのですが、それでも早く永住許可を取るためには、永住のガイドラインの要件を満たしていることを丁寧に説明する理由書を作成し、それに伴うエビデンス資料をしっかり提出することに尽きます。
入管が許可・不許可を判断する上で争点として挙げそうなポイントに関しては、申請時にきちんと説明しておくことが、審査期間を短くするうえでの近道です。
申請中に何か変更があった場合は?
申請中に転職した、子供が生まれた、など、仕事や家族の関係に変更があった場合はその都度、入管に適切な資料を提出する必要があります。
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