永住申請後の注意点とは?
2021年5月29日(土)
何カ月もかけて数十ページに及ぶ永住申請の必要書類を提出、受理されたあとはホッとされている方も多いかと思いますが、申請受理後もいくつか注意点があります。
ご興味ある方、以下の点をご確認ください。
2021年5月現在、申請から結果が分かるまで、4カ月~12カ月ぐらいの期間がかかっています。
追加書類の提出は、見逃さないように!
必要な提出書類が足りない場合、または許可要件を満たしているか審査するにあたり、審査官が追加情報が欲しいと判断された場合、追加書類の依頼が書かれた文書が郵送で届きます。
追加書類の提出期限は決められていますので、期限までにリクエストされている書類を追加で提出するようにしてください。
どうしても期限までの提出が難しい場合は、電話で事情を説明の上、許可がもらえれば提出期限の延長も可能です。
申請後の転職
永住申請において、申請前の転職は避けたほうがいいと言われていますが、申請後の転職もできれば避けたほうがよいです。
永住申請では、生活の安定性があるかどうか、が要件のひとつですので、転職したばかりでの申請や申請後の転職は、生活の安定性という点で、不安視されるからです。
かといっても、100%転職は避けたほうがいいかと言えば、そうでもありません。小さい会社から安定した大企業への転職や、これまでのパフォーマンスが評価され、給料アップとなる転職などであれば、ネガティブな影響はないようです。
実際に、お客様でも申請後に転職したが、永住許可を取っている方は何人もいらっしゃいます。
ただ、申請書類上は前職の情報が記載されているため、入管に転職の経緯を説明した理由書と、新しい会社の在籍証明書や、労働契約書、収入証明書や社会保険のコピーなどの提出が必要となりますので、この点ご留意ください。
社会保険や年金の支払い
会社で社会保険に加入され、お給料から天引きされている方は問題ないかと思いますが、ご自身でお支払いされている方は、申請後も納期通りにお支払いを続けるようにしてください。
コンビニ払いなどではどうしても、うっかり忘れる時がありますので、通帳での引き落としのほうが安心です。
車の運転
車やバイクの運転をされる方はスピード違反や、駐車違反などにもご注意ください。軽微な交通違反でも繰り返し行われていると、素行不良と判断され、永住申請の不許可率が高くなります。
お酒の飲みすぎでのトラブル
地域によっても異なりますが、日本と海外では、お酒との向き合い方が異なります。日本では、付き合いで慣れないお酒を飲むこともあるかと思います。
法律を守り、しっかり働き、きちんと納税している方でも、いつの間にか、お酒に吞まれてまわりの方とトラブルに、というケースもありますので、お酒に呑まれてしまう自覚のある方は、この点もご注意ください。
その他、申請時から変更が発生したら?
その他、申請した内容に変更点(引っ越しや婚姻など)があれば、できるだけ早く入管に書類で報告していたほうがベターです。
永住申請は最大4カ月~1年程度かかります。永住許可に該当する方かどうか、様々な視点からチェックし、判断に時間をかけていますので、追加資料もひとつひとつ丁寧に対応するように心がけてください。