2021年3月現在、永住申請の審査期間の目安について

2021年3月27日(土)

先週、今週と立て続けに永住申請の許可がおり、行政書士としてうれしいニュースが続いております。

通知のハガキを受けて、入管で新しい在留カードを取次である私が受け取り、永住者と表記された待望の在留カードをお客様に渡すと心の底から喜んでもらえるので、本当に嬉しい限りです。

さて、お客様からの質問でよくあるのが、永住申請の審査期間どれだけかかるものなのか?

前にブログでも記載している通り2019年から永住申請の審査は厳しくなり、現在東京入管の許可率は50%程度とも言われており、審査にも時間がかかるようになりました。

一応入管の目安としては4カ月程度といっていますが、人によっては1年近くかかる方もいて、無事に許可が下りるか不安な日々を過ごす方もいらっしゃいます。

申請に1年待たせているとさすがに時間がかかりすぎているという判断からなのか、審査の一部を地方の入管に依頼したり、コロナ渦で外国人の入国がほとんどなくなってしまった成田空港や羽田空港の入管職員に依頼する事によって、2021年に入ってからは審査が早くなった、という話もありますが、審査期間は本当に人それぞれです。

ご参考までに2020年6月に申請された方が先週、そして2021年12月に申請された方が今週許可されています。お一人は9カ月以上、もう一人は3カ月ちょっとで許可が下りています。お二人とも要件を満たしており、それを証明する資料もしっかりつけ、理由書でもこと細かく説明していましたので、なぜここまで審査期間に差が出たのかはわかりません。

もし審査期間を短くしたいのであれば、

・会社の社会保険に過去2~3年以上加入していること

社会保険加入者は、保険や年金の支払いを証明することが容易ですので、入管も審査しやすいのではないかと思います。国民保険加入者の場合は納期通り、毎月きちんと支払っていることを証明する資料をひとつひとつ提出する必要があり、さらに入管もそれを確認する作業が発生しますので、より時間がかかるのではないかと考えられます。

・申請中に転職しないこと

給料が大幅に上がったり、より安定している会社に転職する場合を除いて、転職した場合は追加資料も発生し、入管の審査担当の方も仕事の安定性を判断するのに少し時間を置いているのではないかと推測されます。

・要件を満たしていることをアピールできる、すべての資料をそろえること

これが一番重要です。過去の年金の振り込みの領収書などなくしてしまった方も多いですが、納税の証拠はあればあるほど信用度も上がります。丁寧にひとつひとつ資料や書類をかき集めて、その上で、その資料や書類が何を証明するものなのか、理由書で説明する事で、審査はスムーズになるかと思われます。

細かく言うと他にもたくさんあるのですが、重要な点はこのあたりではないのかと思います。

今日の質問の答えを出すと、2021年3月現在、審査期間の目安は4カ月~1年程度ですが、2020年よりはスピードアップしている感はあります。

お客様のストレスを軽減するためにできる限り短く許可が下りるようにご対応はさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。

キクチ行政書士事務所
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