2021年春、早くもインバウンドは復活!?
2020年4月17日(金)
昨日は自宅から、やまとごころさん主催の「アフターコロナの観光・インバウンドを考える」のオンラインセミナーに参加。
僕自身は昨年夏まで東京すしアカデミーという寿司学校で、インバウンド事業責任者として働いており、退職後、行政書士試験の勉強とともに、日本で寿司やラーメンを勉強したい外国人シェフ向けの料理留学エージェントを立ち上げたばかりでした。
2006年に全世界の日本食レストランの数は、2.4万件だったのですが、2019年には15.6万件まで増加。世界中に高まる日本食ニーズに対して、それをカバーできる日本食の料理人は圧倒的に足りない。そんな中、フレンチやイタリアンを勉強しに日本人がヨーロッパに料理留学に行くように、寿司やラーメンを勉強しに日本に来る外国人はもっと増えるのではないか、と考えて、1週間~6か月のプログラムで英語で日本料理を教えるいくつかの料理学校さんから集客の業務委託を受ける形で、料理留学エージェントして一人で起業したわけです。
2020年1月の段階で月間問い合わせも30件程度入り、月に2~3件は入学も決まるようになってきて、少しずつ手ごたえを感じていた最中に起きたこのコロナショックで、入学はほぼほぼキャンセル、、、まあ、世の中そんなに上手くはいかないものですね。
4月15日には、この3月の訪日外国人客、前年同月比93.0%減の19万3700人という衝撃的なニュース。 僕自身も今年はなかなか厳しそうな状況ですが、他のインバウンド事業者もどうしているんだろう、と思い、やまとごころさんのオンラインセミナーに参加させて頂きました。
内容は、やまとごころ代表の村山さんを含めインバウンド事業者の方3名の対談方式で約1時間。京都のゲストハウスや簡易宿泊所などが70%休業しているのではないか、というお話や、宿泊施設や外国人向けの体験サービス事業は売上90%減、95%減という切実なお話まで。苦しんでいるのは自分だけじゃないんだという共鳴の気持ちとともに、苦しい中でも前向きに事業の見直しを進める事業者の方の話を聞くと、背中を押されるようでありがたい。何よりも、インバウンド事業が好きでコロナ後も日本好きな海外の方に何かしたい、という想いが伝わってきて、この業界、やっぱり好きだなあと再確認。
オンラインセミナーの参加者は約300人もいて、僕がこれまでに参加した中でも最大級。セミナーの中盤、興味深かったのが、「インバウンドのお客様はいつ戻ってくると思うか」という参加者全員に向けた質問。
カンタンな入力フォームに、2020年秋とか2021年夏とか選択して送信ボタンをポチッと押すのですが、300名の参加者の中で一番回答が多かったのが2021年春。
コロナの解決策が見えない中でのこの回答は、希望的観測であるとともに、頼むから来年の桜の時期までにはなんとかなっててほしいという関係者の切実な思いが込められているんだろうと思います。(ちなみに僕も無意識のうちに2021年春を選択)
僕のウェブサイトでも2月頃から問い合わせは激減しましたが、4月に入ってからはまた少しずつ問い合わせは増加。今日もイギリスの方で2021年に焼き鳥を日本で学びたいシェフの方から問い合わせが来ていましたが、今はひとつの問い合わせが入るだけで、自分が必要とされているようでうれしい限り。
いつ新薬できるか見えないこともあり、インバウンド復活までまだまだ2~3年かかる場合の悪いシナリオも想定しながら、来年の桜を楽しみに待ちたいと思います。