T’s たんたんのべジラーメンと食のダイバーシティについて考えてみた話

2020年4月27日(月)

自粛モードで自宅滞在を余儀なくされて早1か月以上。いまさらながら、お世話になっていた飲食店がどうなっているのか気になってしまうのですが、頭によぎる十数店舗の中に、T’s たんたんというベジタリアンレストランがあります。

僕自身、ベジタリアンではないのですが、在日インド人の友人たちからお薦めされて食べに行って以来、虜になってしまいました。一番人気は、大豆のソイミートをひき肉の代わりに、そしてスープに豆乳をつかって味の深みを出す事に成功した担々麺。もちろん油こさがなくヘルシーな味わいなのですが、普通の担々麺としても成立していて本当に美味しい。

ちょっと前まで、日本のベジタリアンレストランって個人店が多く、チェーン店での展開は限られていたのですが、ここ数年、ベジ食・ヴィーガン食ブームや、ベジタリアン訪日観光客の増加に伴い、べジレストランの数もクオリティも急増。そんなブームの牽引役というか、注目店のひとつがこのT’s たんたんで、本店の自由が丘他、東京駅構内、上野、池袋、成田空港などに急拡大。

べジフードだと思って食べたら出汁に魚介類を使っていた、という事が多い日本において、外国人がそのレストランブランドを信用して安心して食べられるチェーンのべジレストランがSubwayぐらいしかなかった時代も今は昔、東京駅内にあるT’s たんたんはべジタリアンだけではなくヘルスコンシャスな人からも支持が高く、Tripadvisorの千代田区のランキングでTOP3に常にいるぐらいの人気店です。

企業の外国人採用、そして社員のダイバーシティ化が進む中で、日本や会社に定着してもらうためには、衣食住の中で「食」は非常に重要。インド人に限らず、ベジタリアン・ヴィーガンの在日欧米人も増えている中、ベジタリアンがただ食べれるお店を紹介するだけではなく、べジじゃない人と一緒に行っても美味しさを共有できるお店もいくつか開拓しておく事も重要じゃないかと思います。

日本の場合、飲む人と飲まない人、仕事外でのコミュニケーションの機会が変わってくるように、牛、豚、鶏、魚もなんでも食べれる人とべジオンリーの人でも変わってきてしまいます。大抵の場合、多数派が行くレストランでべジタリアンが自分の食べれるものを選ぶ事になるのですが、逆になんでも食べれる人も一緒に楽しめるべジレストランを知っておくと、べジの多いチームで食事に行ったりするときに重宝するわけです。

興味を持たれた方、T’s たんたん、4月27日現在ウェブサイトの情報によると、テイクアウト、デリバリーのみ11:30~17:00に限り営業されているようです。

僕が食べに行った時の写真がないか、iphoneで探してみたら2018年の時の写真だけ出てきました。この時食べたのは担々麺じゃなくて、季節限定のべジ酸辣湯ラーメン、これも美味しかった!

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