ボーズの僕が、AirBnB のオンライン体験で日本の僧侶と一緒に瞑想してみた話

2020年4月26日(日)

今日の東京もいい天気、昼には24度まで上がるそう。ほとんど家にいるので、季節を感じることが減っているのですが、初夏に差し掛かっているのは間違いなさそうです。

さて、今日はプライベートで参加した、AirBnB オンライン体験の話。「AirBnB=民泊」というイメージの方も多いと思いますが、この会社では民泊と並行して「Air BnB Experience」というサービスも提供しています。東京だと、「新宿の思い出横丁ではしご酒体験」とか、「寿司屋で寿司握り体験」とか、その土地に来たついでにスペシャルな体験をしてみたいゲストと、体験を提供するホストをつなげるサービスで、このコロナショックの前までは体験型観光のトップランカーとして非常に人気のあったサービスです。

この2月以降、旅行者も激減し、地元の人々でさえも顔を合わすコミュニケーションを控えるようになったため、利用者はほぼいなくなってしまったと思うのですが、そんな現状を打破すべくAirBnBがこの4月にスタートしたサービスが「オンライン体験」です。

自宅に籠っている世界中の人と人をオンラインでつなげるサービスで料理をならったり、ヨガを一緒に体験したり、マジックの種明かしをしてもらったりできます。料金はサービスや時間にもよりますが、だいたい1時間から2時間程度で1000円から2000円ぐらい。

AirBnB Online Experience

そんな中、僕が興味をもっていたのが、日本人がホストとして、外国人向けに提供していた、「Meditation with a Japanese Buddhist Monk(日本の僧侶と⼀緒に瞑想)」という体験。訪日外国人観光客が激減している中、訪日できないながらも「日本的なスペシャル体験」を求めている人も多いだろうな、とは思っていたのですが、AirBnBでは非常にレビューも多く高評価。オンラインでスタートする前は大阪城近くでこの体験をのべ3000人以上、外国人向けに英語で提供していたよう。

僕自身、瞑想をやってみたことなかったし、外国人向けにオンラインでどんな体験を提供しているのか興味があったので先日参加してみました。

Meditation with a Japanese Buddhist Monk

AirBnB上で申し込み、クレジットカードで支払い(1時間で1000円)すると、ZoomのURLが送付されてきます。体験の時間10分前にZoomにログインすると、ホストの僧侶、Suzukiさんとつながり、その他この体験に参加されている海外からの参加者(僕の時はサンフランシスコのカップルが2組)と笑顔で挨拶してから、英語で体験はスタート。

あんまり詳しく書くとネタばれになってしまうので概要だけ書かせてもらいますが、Suzukiさんのユーモアに富んだ自己紹介、参加者の自己紹介、そして禅問答のようなクイズを経て、Suzukiさんのサンスクリット語のお経にリードされる形で半目で瞑想が始まります。瞑想自体初めてでしたが、軽いPCのスリープ状態というか、自分自身の省エネモードにはあっというまに到達。お経の声を聞きながら、参加者全員座禅を組み、瞑想している姿はPC上で見えるので、オンライン上とは言え、不思議な共有感があります。

スリープ状態の最後は、法事の時にお坊さんが使っている、あの「チーン」という音を出す道具(楽器?名前が分からず、すみません)が少しずつPCから聞こえてきて、気持ちよく眠りから覚まされるような形で瞑想を終了。この瞬間が体験のハイライトかな。

僕の感想に限らず、高いレビューがついているのは、瞑想だけではなく、ホストのSuzukiさんのみんなを楽しませようとするサービス精神と会話のユーモアさ、そして禅問答のような哲学的な会話も含まれているからだと思います。また、瞑想自体、この非日常生活の中で精神的な安定を求める人も多いだろうし、今、必要とされるサービスなんだろうと改めて思いました。

今、日本中のインバウンド関係の体験提供者やガイドさんが、アフターコロナでどうしようか考えていると思いますが、自分がやってみて、海外の参加者向けにオンライン体験はひとつの案としてありえるかなと思いました。

瞑想のように、日本人や日本ならではの体験で、かつ参加者が何も用意せずに身ひとつで参加できる体験、これがポイントかな、と。例えば、海外マンガ好きにマンガの書き方を教えるとかであれば、ペンと紙があればできます。また、日本のホラー映画好きに英語で怪談話、とかも参加者は身一つで参加できるから面白いんじゃないかなと。

少しハードル上がりますが、参加料金を上げて、日本酒のボトルを事前に配布する。その日本酒を参加者は飲みながら、酒蔵からその日本酒ができた過程をレポートする、とかも面白そう。

逆に、前述の「新宿の思い出横丁ではしご酒体験」とか、「寿司屋で寿司握り体験」とかはやっぱりオンラインだと難しいかな。思い出横丁だとあのタイムスリップ感や焼き鳥の匂いがないと魅力は伝わらないだろうし、寿司握りも、同じ食材を用意できないと、最後食べた時にどうしてもクオリティに差が出てきちゃうだろうな、と。

オンラインでできる訪日体験、サービスに関してはまだまだ可能性あるし、参加者の掘り起こしできるんじゃないかと思いました。

瞑想を含め、AirBnBの体験にご興味ある方は、ぜひ!

過去の投稿はコチラ