この夏、インバウンド向けのオンライン怪談話は盛り上がるんじゃないかと思った話
2020年5月20日(水)
AirBnBのOnline Experienceで「日本の僧侶と瞑想」した体験記を4月のブログで書きましたが、あれから、インバウンド向けのオンライン事業で何か面白いものないかな、ってずっと思っていました。
この3条件を満たすもの、何かないかなあと思っていたのですが、ひとつありました、オンライン怪談話!
「13日の金曜日」のジェイソンや「チャイルドプレイ」のチャッキーに代表されるように欧米のホラーって目に見える恐怖なのですが、日本のホラーって目に見えない、もっと主観的な恐怖。
人間の本能として不安を覚える暗闇の中で、神道、仏教の土着的な死生観や祟りの言い伝えが各個人のイマジネーション、「目に見えない何かへの恐怖」を増幅させていく感じ。
暗闇に不安を覚える本能は、人類誕生以来長い間かけて育まれてきたものだから、その上にある日本の土着的な死生観をある程度ローカライズというか調整できれば、インバウンド向けの怪談話は成立すると思う。
現に「リング」やら「呪怨」は海外でもカルト的ヒットを飛ばしていたわけで、話し方や比喩をローカライズできて、かつネイティブ以外でもわかるような、シンプルな英会話で表現できれば、ニーズはあるんじゃないかな、と。
すでにオンラインで落語をインバウンド向けにやっている人もいるんですが、話芸であれば元手もかからない。参加者全員、部屋を真っ暗にして、ろうそくの明かりだけで参加してもらって、体験ホスト側がお経や丑三つ時の不気味な音をBGMとして流しながらの怪談であれば、一体感も出ると思う。
しばらく前誰かが、コンビニが日本中にできて闇夜の怖さがなくなってから怪談を作るのは本当に難しくなった、って言ってましたが、今だったらZoomにまつわる怪談とかもできそうだし、オンラインならではの新作もできるんじゃないかな。
途中から知らない参加者がなぜかZoom画面上に見えるようになってる、みたいな仕掛けがあっても怪談エンターテイメントとして面白いかもしれない。
個人的に英語での怪談は何度かトライしたことあるのですが、ハマるといいけど、ハマらないと、ど滑りするので本当に難しい。
今、英語で落語やってる噺家の方も増えてきたので、どなたかオンライン怪談に挑戦してみてほしい。今スタートしたら間違いなくパイオニアだし、話題にもなりそう。