オバマ前大統領も大好き、ジャークチキンへの愛を語る回

2020年5月13日(水)

家籠りを始めて早1か月半、料理をする機会も増えました。

昨日はひさびさにカリブ海の島国、ジャマイカ名物のジャークチキン。

その昔、サトウキビ農園の奴隷として働いていたアフリカ系の方たちが農園を脱走し、ジャングルに逃亡した際、野豚を捕まえて、いろんなスパイスに漬け込み保存食として食べていた、とかカリブの海賊たちが食べ始めたのがルーツとかいろんな説があります。アメリカのオバマ前大統領の大好物としても有名。

僕がジャマイカの首都キングストンで働いていた頃は週2~3回は食べていました。現地の日本人には有名なのですが当時(今もあるのかも)レッドヒルズロードという幹線道路沿いに、夕方になるとドラム缶を半分に切ったバーベキュースタイルの味自慢のジャークチキン屋がたくさん集合し、モクモクと煙を上げながら美味しいジャークチキンやら、ジャークポークやらを売っていました。

マルの鶏のクォーターサイズで当時250JMDとか300JMD(250円~300円)程度だったでしょうか。オリジナルのスパイスに漬け込んだチキンを骨がついたままで焼いて、蒸して、いい具合になったらナタで骨ごと切断してホットペッパーをかけて、湿り気のある食パンとともにアルミホイルに包んで出来上がり。

骨ごと口に入るから日本で食べるジャークチキンより食べにくいけれど、骨と肉の間の一番美味しい部分も味わえるし、最後手についたソースやら油も残したくなく、指なめちゃうぐらい美味。辛いからレッドストライプやらハイネケンなんかのビールとも実に合う。

ちなみに、世界的にはジャークチキンが有名ですが、ジャマイカでは豚を使ったジャークポーク、あとレストランに行くとジャークコンク(カリブ海でよくとれるコンク貝をジャークシーズニングにつけたもの)なんかもあって美味しい。そういえば、コンク貝ってここ数年で漁獲高が大幅に減って絶滅の危機というニュースを目にしたのだけど、大丈夫かな、、、

つらづら書いてしまいましたが、僕にとって思い入れのあるジャークチキン。日本だと葉山の海の家オアシスや渋谷のGood Wood Terrace、あとはもうなくなってしまったけれど恵比寿のアーラウィーなんかで美味しいジャークチキンが食べれるのですが、自粛期間中ということもあり、今回は自作で。

鶏のモモ肉を買ってきて、ジャマイカ勤務時代のボスが去年日本に帰ってきた時にお土産でもらったジャークシーズニングにつけ、ネギを合わせてよく揉みこみ、3~4日寝かせる。一晩寝かすよりも3~4日寝かせたほうが美味しい。

常温に戻してから250度のオーブンで最初10分、ひっくり返して8分、これで完成、素人の僕でも作れてしまう。

漬け込んだジャークチキンだけでも美味しいのですが、ケチャップとジャマイカのスコッチボネットソースを混ぜたソースと食べるとさらにうまい。

さらにさらにレタス、トマト、ピクルス、トースターで焼き目を付けたパンとともに、ジャークチキンバーガーの形にして食べると、もう最高です!

ジャークシーズニングは、Kaldiなんかで買えます。スコッチボネットソースは日本で作っている方から僕は買いましたが、ない場合は、タバスコでも十分代用可能。オーブンがなければ、フライパンで焼いても大丈夫。

野外のBBQやホームパーティーとかでも喜ばれるし、カンタンで重宝するメニューです、何度も言うけど本当に美味しい。寿司、もんじゃ焼きの次ぐらいに好きかもしれない。保存食にも関わらず美味しさを兼ねたこのメニューを考案した先人、素直に凄い。

今、日本にジャマイカ人600人ぐらい住んでいるので(公立校の英語教師アシスタントとして就労する方が年々増えているそうです)アフターコロナはまわりのジャマイカ人に教えてもらってもいいかも。

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