鬼滅の刃以外で今、小学生にヒットしている作品について考えてみた話
2020年5月29日(金)
うちにはまだ子供がいないので、甥っ子やら姪っ子がやたら可愛く感じるのですが、そんな甥っ子の一人が今、ハマっているのが児童小説の「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」。
小学校高学年のお子さんがいる方なら知っているかもしれませんが、じわりじわりと話題を呼び、今年累計100万部を超える大ヒットとなり、本来であれば4月末に映画版が公開されていた児童小説です。
ふしぎ駄菓子屋銭天堂 偕成社ウェブサイト
街中にある駄菓子屋が舞台でそこの女主人が主人公の児童小説で、欲をかいた人間がその店の駄菓子屋のお菓子を食べると、最初はいい思いができるんだけど、最終的にとんでもない目に合う、という1話完結のストーリー。
藤子不二雄Aによる日本のブラックユーモア漫画作品、「笑ゥせぇるすまん」を彷彿とさせるのですが、児童向けなので「笑ゥせぇるすまん」ほど悲惨な結末にはならない事が多い印象です。
この銭天堂は「小学生が選ぶ!こどもの本総選挙」でも第4位にランクインしていて、やはりなかなかの人気。ちなみにTOP3は
1位「ざんねんないきもの事典」
2位「あるかしら書店」
3位「りんごかもしれない」
がランクイン。どれもこれもどこかで聞いたことあるようなタイトルだったり、本屋で目にしたことあるのかもしれませんが、今まで意識してみていたことはなかった。
ちなみに僕が甥っ子と同い年ぐらいの頃は、宗田理氏の「僕らの七日間戦争」に代表される「僕らのシリーズ」が児童小説としては空前の大ヒット中で、よく図書館で借りて読んでいました。当時は意識していなかったけれど、今読み返すと作者の思想、反体制というか左よりの思想が垣間見れて、そういう視点で読み返してみても面白い作品。
そして、この「僕らの七日間戦争」もいまだにロングセラーらしく、このランキングで9位にランクイン。もう40年ぐらい前の作品だと思うのだけど、今だに人気があるのはすごい。
近所に住んでいる甥っ子や姪っ子から「鬼滅の刃」の人気は伝わっていたのですが、ジャンプの連載も終了し、これから次のヒットはまたジャンプから出てくるのか、それとも、銭天堂のような児童小説のアニメ化などから生まれてくるのか。
児童向けの小説って大人になると目にする機会が減るのですが、この年齢で見返してみるとけっこう面白いものです。