2020年、日本の農業漁業の人手不足を解消するのは日本人?外国人?

2020年4月20日(月)

昨日4月19日日曜日のブログで、オリエンタルラジオあっちゃんによるスラムダンク解説動画(前編)について触れましたが、昨晩、山王工業戦だけにフォーカスした新しい動画(後編)がアップされていましたので、ご興味のある方はぜひ。
(前半、後半併せて3時間以上にもおよぶ大作です。)

今日もまた東京は朝から雨。月曜日に雨が多いのは、気のせいなんだろうとは思うのですが、週初めの月曜日の雨はどうしても気分が上がらないし、悪い印象に残ってしまいますね、、、

さて、今日は「技能実習」に関するニュースを。日本における新型コロナウイルスに関する水際対策強化に伴い、当分の間、多くの国からの外国人の入国を拒否する措置が発令されている事に伴い、技能実習生を受け入れる予定であった農業・漁業の分野でも影響を受けているようです。

江藤拓農林水産相は14日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う入国制限などで、農業分野と水産業分野の外国人技能実習生約2200人の来日のめどが立っていないことを明らかにした。内訳は農業分野が約1900人、水産業分野が約300人。

農業分野の約1900人の国別の内訳は、中国が約1240人▽ベトナムが約280人▽ミャンマーが約140人▽インドネシアが約80人▽フィリピンが約110人-などで、生産維持への影響が懸念される。

農水産業の外国人技能実習生2200人、来日のめど立たず
産経新聞 2020年4月14日付

技能実習制度は、「日本の技能・知識の開発途上国への移転」を目的としている以上、実習生が入国できないからといって、代わりに日本人や日本の在住外国人に働いてもらう、という単純な話ではないと思うのですが、現実的な問題として、実習生ありきで事業を回している以上、なにかしらの解決策は必要となるでしょう。

技能実習制度を活用している、活用していないは別として、今年人手不足に悩む農業漁業関係者さんの方にはどんな解決策があるでしょう?

まず第一に、飲食業をはじめとする多くのサービス業が休業を余儀なくされている中で、シフトを減らされた、泣く泣く解雇を告げられた日本人の雇用の短期的な受け皿として今後、農業、漁業に人が流れることは考えられると思います。昔レタスを始めとした高原野菜の収穫期に、都会の若者がしばらく農家さんで働くことがよくありましたが、あんなイメージです。

一方の外国人ははたしてどうでしょう?サービス業で働く外国人の多くは、日本人と結婚して就労制限のない外国人や、資格外活動許可を得た外国人留学生が多くを占めています。家族のいる外国人や、本業としての学業がある外国人留学生が、都会を離れて農家で働くことは短期間は可能だとしても、中長期は難しそう。

では外国人の中で日本に約1.5万人いると言われるワーキングホリデー制度(1年以内の滞在)を利用した旅行者はどうでしょう?彼らの中でも飲食店などのサービス業で滞在費を稼ぐはずが、このコロナショックで見込みが外れた、という方は少なからずいるはずです。留学生のように就労時間の制限もとくにはないし、滞在費を稼ぐ目的で、1年以内という限られた時間内でも農業や漁業をやってみたい方はいるんじゃないかなと思います。

ただ、その場合、問題となるのは語学力。留学生や日本人と結婚している外国人の場合、そのほとんどは日常会話レベル以上の日本語が可能ですが、ワーキングホリデー滞在者の多くはオーストラリア、カナダ、ヨーロッパなどから来る、日本語能力は正直期待できない方ばかり。受け入れ側との間でうまくコミュニケーションできないと、これもまた問題が発生しそうです。

ただ、北海道のフルーツ農園さんなどでは日本語ができなくても、積極的にワーキングホリデー滞在者を採用し、身振り手振りと簡単な英語でやりとりすることで貴重な戦力となりえているようです。

コロナショックの中、「働き手がいなくて困っている」「働きたいけど、働く機会がなくて困っている」という双方をいかにマッチングして、幸せな解決策を描いていくべきなのか。日本人だけはなく、日本に在住している外国人も含めて、考えていきたいと思います。

農業と外国人

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